Design Studio PASTEL Inc.

加藤洋行/CITE JAPAN 2021展示ブース


2021年5月19〜21日までパシフィコ横浜で行われた「CITE JAPAN 2021」にて、株式会社加藤洋行の展示を企画・構成しました。新規原料「Illipe Butter(イリッペバター)」を全面に押し出した展示です。

展示テーマは「小さな科学館」。できるかぎり非接触で、子どものときの科学館でのワクワク感をもって原料を見てほしいという意図です。壁面ではエシカルな原料であることを訴求。原料の性質よりもそのエコな製造プロセスに注目しています。コーポレートカラーを使いながら、ライトグレーに映えるようにスタッフのスタイリングも。イリッペバターは、ボルネオ島の熱帯雨林で自然落下する実(Shorea stenoptora)からつくられています。大きな種子からうるおいある化粧品原料になるまでのプロセスを理解できるような展示台を構成しました。

①見る:自然落下している実の観察
②見る:拡大鏡で種子断面の観察
③見る:天日干しされた種子の水分量
④嗅ぐ:種子の香り(火を使わずに加熱)
⑤見る:油脂分の可視化(油取り紙を使用)
⑥触る:原料のテスティング

また、来場者が森林保全に参加できる「20gの約束」キャンペーンを企画し、紙資料の配布を最小限に、20gのウッドプレートを配布しました。イリッペバターの現地製造業者は、60万トンという生産量をカバーできる21万haの収穫地(=熱帯森林)の保全を約束しています。購入することでその生産と保全に寄与することができます。例えば、20gの購入は700㎡の保全につながります。配布した分、加藤洋行が同量の現地からの購入を約束しているので、来場者はウッドプレートをもらうことで、ウッドプレートの重さの分、すなわち700㎡の森林保護に間接的に貢献できます。配布数はリアルタイムで展示ディスプレイとWEBサイトに反映され、会期中に貢献した保全面積が表示されています。

http://katoyoko.co.jp/illipe-butter/

2021/展示企画
Client: 株式会社加藤洋行
Creative Director & Editor & Copywriter: 髙木大吾[Design Studio PASTEL Inc.]
Art Director & Designer: 清水彬仁
Planner: 髙木大吾、清水彬仁
Web Developer: Design Studio PASTEL Inc.